世界に流れる時間は十二支であらわされます。

子(ねずみ) 

丑(うし) 

寅(とら) 

辰(たつ)

巳(へび) 

午(うま) 

未(ひつじ) 

申(さる) 

酉(とり) 

戌(いぬ) 

亥(いのしし)

存在する空間を十干であらわしています。

甲(樹) 

乙(草花) 

丙(太陽) 

丁(ロウソク) 

戊(山) 

己(大地) 

庚(鉄鉱石) 

辛(宝石) 

壬(海) 

癸(雨水)

時間と空間を合わせると、空間がない時間が2つ生れます。

その時間を天中殺といいます。

時間は流れているけど、その時間に空間が無い期間を天中殺期間と言います。

言い方を変えると、料理を作っても盛り付ける皿が無い、そんな感じです。

いつもと同じことをしても、同じような結果にはなりません。

例えば、天中殺の日にいつもの時間に家を出たのに、電車が止まっていて、会社に遅刻した。

そんな感じです。

時間は十二支で表しているので、12回に2回の割合で天中殺の期間になります。

12年間に2年。

12ヶ月に2ヶ月。

12日間のうちの2日です。

天中殺だらけです。

 

十二支は時間を表し、方位があてはめられています。

子丑・・・北の方向で、北は親や目上の人という意味があります。

寅卯・・・東の方向で、東は母親、兄弟、友人という意味があります。

辰巳・・・天上の方向で、天上は精神的、神秘的なのもという意味があります。

午未・・・南の方向で、南は子どもや部下、目下という意味があります。

申酉・・・西の方向で、西は配偶者、家庭という意味があります。

戌亥・・・中央で、中央は身内や家系からの援助という意味があります。

それぞれにある意味に、結果を表す空間が与えられない状態を天中殺というので、天中殺ごとにその人のもつ人生の方向性や考え方の特徴があらわれます。

 

戌亥天中殺

戌亥(いぬい)天中殺の人は、地上の現実(戌亥)が欠落して、天上の精神(辰巳)へ向かう運勢を持っています。今を生きながら今を所有して安定できない、最大の矛盾を抱えています。

どこか孤独の影があります。親や親類縁者が誰も身の回りに居ない、というのではなく、精神的な孤独感を持っているのです。

中央の場は「心の支え」や「家系の流れ」を意味しているのですが、それらが欠けているので、人が生きていく上で大切な心の支えや信念、応援してくれる身内や友人に恵まれにくいところがあります。

自分を支えるものに恵まれないということで、幼い時期は苦労することが多く、自力で未来を切り開きます。若年期の苦労が大きいほど中年期以降に運勢が良くなっていきます。

孤独を愛し、常識的な安住を本能的に求めない傾向があって、アウトサイダー的な要素があります。現実的なものや現実的な欲望が自分の満足になることが少なくて、精神的なものや心の充足を自然に求めるようになります。

欲が前面に出ないので親しみやすい雰囲気になり、周囲にはたくさんの人があつまるようになります。人の本質を見抜く力があり、時には辛辣な発言で相手を追い詰めることもあるでしょう。性格は複雑でわかりにくいです。

精神性が開花すると天上に輝く星になれますが、打ち込む対象が定まらないとただの怠け者になってしまう両極端の可能性を持っています。目的があると、超人的なパワーを発揮し、どんな仕事もクリアしていきます。

自分しか頼る人がいないという絶対的孤独感を生まれつき持っているので、何事も一人で黙々と努力し続けることができます。ただ、自分に合わない仕事や環境であった場合、あっさりと身をひいてしまうあきらめの良さがあります。

現実に執着できない性格をもっているので、社会的な地位や立場をあたえられると重圧を感じてそこから逃げ出したくなります。

現実の環境になじむまでに時間がかかるのです。人生のどこかで大きな挫折やあきらめる気持ちを経験すると、そこから心が大きく成長して本当の自分の人生を歩むことができるようになります。

自分の弱い殻を脱皮しないとあるべき自分にはたどり着けないでしょう。

観察力や洞察力に優れ、芸術的センスもあります(創造力よりも鑑賞力)。専門分野にのめり込むと、その道で「カリスマ」的な存在になることも可能です。心と心の関係を重んじるので、その場限りの恋や遊びは好みません。

人間関係は理解と深い愛情が前提になります。

申酉天中殺

申酉(さるとり)天中殺の人は、西の結果・家庭(申酉)が欠落して、東の仕事・行動力(寅卯)へ向かいます。東の行動領域に向かうので、勢いのある前進力で物事を前向きにひっぱっていく役割を持ち、仕事社会で実力を発揮します。

申酉天中殺の人の辞書には「休息」という文字はありません。何事にも前向きに、ひたむきに、いつでも何かに向かって前進していきます。

バイタリティーと瞬発力を兼ね備えているので、じっとしていることが出来ません。部下や補佐役に恵まれないという運勢を持つので、常に自分が中心になってリーダーシップをとって動き続けます。

勢いあまって失敗したとしても過ぎたことにとらわれず、社会に対して若芽が伸びるように自然に前進し続けることが出来る人です。

算命学では、申酉が示す西の方角は家庭という意味があって、配偶者、補佐役が欠けている、という意味になるので、自分を支えてくれるような結婚相手を選べない、という意味になりますが、結婚できないという事ではありません。

友達や同志のような関係の夫婦、家庭を持つようになります。生きる目的が違っていたり、共稼ぎ型の夫婦のほうがうまくいきます。

社会と家庭を両立させる常識的バランス感覚を持っているので、独自の感覚で、家庭に縛られない人になります。よく言われる「生活感を感じない」というような人です。

午未天中殺

午未(うまひつじ)天中殺の人は、南の明るい未来(午未)が欠落して、北の精神の過去(親・目上・知性)に向かいます。

午未天中殺の人は明るい未来に背を向けて過ぎた昔に目を向けるので不確実な世界に向ける気持ちはなく、確かな世界(歴史的に証明され残ってきた世界)へと気持ちが向かいます。

興味がある物事に強いこだわりを持ち、必要な情報を集め、整理して自分の考えを織り交ぜながら新しいものを作り上げていきます。

綿密な思考力と冷静な分析力を持ち、専門的な知識や技量を身に付け、芸術的なセンスや美的感覚を発揮します。

社会に出てからはいつの間にかリーダーシップをとるようになり、指示を出す立場になることも多いでしょう。

新規プロジェクトに参加した場合、思いがけない障害にあって計画がとん挫しかけたとしても、状況を把握しながらコツコツと地味な努力を続け、最後まであきらめずにやり遂げて結果を出すので社会的な評価は高くなります。

午未天中殺が欠けている南の方向は、部下や後輩、子どもを意味し、その人たちとの縁が薄くなります。良い働きをする部下は他の部署に異動になったり、子どもが早くから家を出て一人暮らしを始めたりします。

その分、上司や実力者からの引き立てがあり、困った時には援助の手が差し伸べられたりします。

午未天中殺の人は事業を盛り立て、家業を繁栄に導いたあと、そのすべてのことを締めくくる役割を持っているので、その役割をきちんと果たすために、現実を上手く生きていける運の良さを授かっているのです。

家系の最後をまとめ上げる役割を守る限り、運勢でまわってくる天中殺の災いも最小限のものになります。

結婚しても生家を気にして、義理の両親だけでなく自分の両親も一生面倒をみるような気持ちが自然にわきあがってきます。午未天中殺の人が良い運勢をつかむためには、その役割を果たすことがもっとも大切なことになります。

辰巳天中殺

辰巳(たつみ)天中殺の人は、天の精神(辰巳)が欠落していて、目の前の現実(戌亥)へ向かいます。

そのため辰巳天中殺を持つ人は現時点、今を生きる人になります。目の前の現実が生きる世界です。

社会に存在する「常識・ルール」の枠の中で穏やかに暮らすことだけでは満足できません。安定感の中で生きるよりも、波乱のある人生を好みます。

人と同じような人生を歩みたいとは思っていないので、自分の思ったこと、やりたいことを、自分のやり方でやり続けます。

仕事でも毎日同じことをするようなルーティンは得意ではなく、常に新しいものと接触できる新鮮さを求めています。人が考え付かないようなアイディアを生み出す意外性も持っています。

自分の言動で窮地に陥ったとしても、抜群の行動力でたくましく生き延びます。

家庭からも社会からもはみ出す運勢を持っているので、早い時期に自立をすることで運が良くなります。いつまでも親元にいると、トラブルやストレスが多くなり、自分が持っている運を活かすことができません。

欠けている北の方角は「精神の世界」という意味があるので、哲学や宗教を必要としません。目に見えないものから影響を受けたり、興味を持つことはないでしょう。

実際に自分が見たり、体験したことで自分の中に価値観が出来あがっていきます。体験したことのない事柄は理解しにくいところがあり、独自の感性に従って動くので、周囲の人から誤解されたりすることもあるでしょう。

辰巳天中殺の人は高みから組織を眺め、弱点や必要なものをしっかりと見抜き、冷静に組織や仲間のことを観察し、理解していきます。

既存性の強い組織でははみ出すことが許されないので、締め付けの厳しい組織は不向きです。変化することを求められる世界で辰巳天中殺を持つ人は存在感を大きくしていくのです。

寅卯天中殺

寅卯(とらう)天中殺の人は、東の仕事・行動力(寅卯)が欠落して、西の結果・家庭(申酉)へ向かいます。

寅卯天中殺を持つ人はパワフルでダイナミックな生活力を持っています。何事においても積極的で前向きです。

普通なら迷ったりする場面でも、まずはやってみよう、と行動します。行動力があるのは良いことなのですが、パワー全開での行動は脇の甘さを生み、大雑把な計画で、本当なら成功するはずの計画を失敗してしまうようなことがあるので、計画性を身に付けることが重要です。

欠けている東の方向は、仕事社会、母親や兄弟姉妹、友達などを意味しています。その場所が天中殺となるので仕事に対する意欲、母親の恩恵が薄く、友達、兄弟とも親密にはなりにくい傾向をもっています。

自分に欠落している前進力や指導性、仕事の意欲などを無意識に求めるのですが、得るものは安息の場であり、欲するものと得られるものとの違いに常に心を痛めることになります。

幼少期に兄弟縁も母縁も薄ければ、直情純粋の傾向(激しさ)は薄れ、広い視野と人間性の大きさを持つようになります。反対に親兄弟に恵まれて育つと、視野が狭くなり、人の好き嫌いが激しくなったり、精神的に完全な成長を遂げられない場合があり、人の気持ちの真意をくみ取れない人になります。

また、前進範囲も狭くなり、一生懸命働きながらも本当の意味での前進力に欠け、冒険心なども失せてしまうでしょう。

母親、兄弟姉妹、友人などとの縁が薄いほど運勢は良好に動きます。また、家系の流れや家柄など親の代から続いたものを守ろうとしないほど生き方は楽になり、守ろうとするほど苦しくなります。

若年時、兄弟縁もあり、親縁もあり、親の築いた財もありというような環境では、それらを守ろうと激しく動き、多忙な日々を過ごすようになります。それは苦しみとなりますがその中で自分の本来の自分を見つける道を探す方が良いのです。その状態から逃げてしますと真の自分がわからなくなります。

集められた情報や他の人が作り上げた結果の中から、必要なものを選び、次の発展に使えるものを形としてまとめて行く作業に大いに力量をみせます。家族の結束や、組織の安定のために貢献する、ということも上手にこなします。

最後をまとめて次につながる基盤を作る、という役割りを持っているので、前向きな社会性を持ちにくく、そうした勢いに乗る人々とは波長が合わないことが多いでしょう。

納得のいかないことに簡単に迎合できないのも、まとめの役割を持つ人の本能でしょう。いろいろな意味で、人間関係では、苦労が多くなることは予想されます。

安住の居場所は自分の身の周りになってきて、内側大事の人生観が作られます。

子丑天中殺

子丑(ねうし)天中殺の人は、北の精神の過去・親・目上が欠落して、南の精神の未来・目下・子供(午未)へ向かいます。

北は「親、目上」の場所なので、父親の縁が薄くなったりその恩恵を受け難いことが特徴です。運命的な流れが自分から始まる初代運です。

親の後を継がずに離郷するのが順当なスタートです。親からだけでなく目上からの助けを得にくい運勢を持っています。

それでも心の中には親孝行の精神や目上に対する情愛の深さがあるので、運勢と気持ちの間に矛盾があり、若い頃の苦労は必然的といえるでしょう。

北に背を向けて南に舵をとります。南は明るい未来であり、目下、子供の場所です。親縁が薄かったぶん、目下運が強くなり、目下に苦労させないように思いやりが働きます。子供運は好調になり、子供への情が深くなります。

青年期、壮年期まで親が健在で、親の仕事を受け継いだりすると、全く違うカラーにして初代的受け継ぎ方をします。もし早いうちに両親、片親との縁が途切れると、運命的には発展する流れにはなりますが、精神的に親の情愛を求めるようになり、親を美化して夢想する場合もあります。

両親との縁が早く切れると、現実に生活面での苦労はあっても精神的な苦は少なくなります。それが自然な形です。現実への適応力もまして前進力が出てきます。精神よりも現実を生きることで、あるべき自分へと到達できます。

反対に両親も祖父母も健在で、というような環境では(特に父親)と不仲になったり傷ついたり気持ちを病んだりすることもあります。若年時に長く共存することは運勢に逆らうことだからです。

親子が共存する場合(片親なら一緒に暮らしても問題がでない)、そこから逃れるために快楽主義的な世界へと傾向していくこともあります。(不良化、強い反抗、家出など)。

それでも満足は得られません。親から見ると、非行化であり遊びにばかり気をとられている子供に見えますが、一時的な逃避作用は運命の流れとしては悪くない方向に向かいます。

本人にとっては苦し紛れの逃避行であり、その行動の結果からは本人も苦しみしか得られませんが、そこで学ぶことで感性や理性を高めることになります。若年時の反抗は必要悪のようなものです。

周りの者が無理に正常な親子関係を維持させようとするとかえって学ぶものを少なくしてしまいます。

暗闇を先陣を切って歩きながら現実を作る役割をもっており、中途半端な力では迷走してしまうために、生まれながら大きなエネルギーを与えられているので、周りから「強引な人」と見られることもあります。

同じ道を行く者(仲間・同士)や、後ろからくる者(目下・後進・子供)にはとても面倒見がよく、人情豊かに接します。反面、地図を片手にこっちへこいと道を示すような目上には、無意識の反抗心が生じます。人の指図は耳にはいらないようになっています。

あくまでも自分の道を歩む人なのですが、運勢から大きく外れないように自分をコントロールする良識を持っているので、地に足のついた頼もしいリーダーになる可能性があります。

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