「害」の年に転職した私
害とは、気持ちと
現実が一致しないこと
算命占術で使う言葉に、「害」というものがあります。
命式や運勢で「害」という言葉がでたとき、病気になるのだろうか?良くないコトがあるのか?などと、気になるかたもいらっしゃるでしょう。
気になって心配になるかも知れないのですが、害は、害への対処法があるので、そんなに心配することはない、と思っています。
「害」とは、気持ちと現実が同じ状態になりにくいことをあらわしています。
つまり、結果が、自分の思いとは違うものになりやすい状態、なのです。
例えば、いくつも仕事を抱えて忙しく働いていた時に眠気を感じてコーヒーを入れる。
カップを机に置こうとしたときに、誤って書類のうえにこぼしてしまう。
仕事どころではなくなってしまう。
こんな感じです。
・眠くて仕事に集中できない
・眠気を解消するためにコーヒーを入れる
・書類を汚し仕事が続けられなくなる
仕事に集中するためにコーヒーを飲もうとしたのに、仕事を中断しなくてはならなくなる。
つまり、望んだことと違う結果になる。
そんな状況になりやすいのが「害」ということです。
さきほど、害にたいする対処法がある、と言いました。
その対処法とは、
自分が求めるのではなく、求められるものに応えていく。
ということになります。
上に書いた例でいうと、仕事を続けられないような眠気を感じたのなら、
仮眠をとるなど、別の行動をしたほうが良いのでは?
身体の求めに応じて仮眠をとったほうが、結果として効率よく仕事を進められるかも知れない、ということです。
目先のことではなく、自分をとりまく環境や状況をふくめて、自分に求められていることは何か、ということを考えて判断して行動したほうがいい結果になる。
そういうことを「害」という言葉であらわしているのです。
運勢で巡ってくる害
算命占術で運勢をみるときは10年ごとの運勢である、「大運(たいうん)」というものを重視ししています。
10年ごとに運勢が変わる、という考え方です。
大きく変わる人、それほど変わらない人、イロイロですが、運勢は変わっていきます。
私が転職をした時期の大運には「害」があります。
「害」がある場所は、「年支」です。年支は仕事の運勢をみる場所です。
つまり、仕事にかんしては自分の気持とは違う結果になりやすい10年間ということになり、仕事にたいする姿勢はつねに受け身でいたほうが良い、ということになります。
自分で決めない。
まわりの状況をみて自分が何をすべきかを判断していく。
仕事に対しては受け身でいるほうが良い状態でいられる。
このような状態のなかで、12年間勤めた会社を退職し、占い師になったいきさつを書いて「害」という状況を説明していこうと思います。
占い師になる前
占い師になる前は、大阪の飲食関係の会社で働いていました。
平均的な年収をいただき、社会的な補償もしっかりとした会社だったので辞めるつもりはありませんでした。
主夫である夫を扶養している、ということも辞める気になれなかった理由のひとつです。
そんな、安定を求める私の気持ちが180度変わってしまったのは、2016年の2月、節分を過ぎ、丙(へいか)の申(さる)の年になってからでした。
この頃の仕事の拘束時間は、1日に20時間ぐらいでした。
忙しすぎる!
自由な時間がまったくとれなくて、占いの勉強ができません。
こんな生活は嫌!
と思い始めたのです。
「大半会」の年に
気持ちがふくらむ
2016年の干支は丙申です。
私の日干支とは「大半会」の位相法になる年です。
自分の日支が「辰」で、2016年の支が「申」なので半会の関係になるのですが、自分の日干が「丙」で、運勢の干と同じなので大半会になります。
干が同じということは気持ちが同じで、十大主星で言うと「貫索星」になるので、自分の気持ちを押し通したくなる年になります。
気持ちが大きくなって、自分の気持をおさえきれなくなる年、という意味になります。
私は自分がしたいことを考えました。
- もっと占いの勉強をしたい
- 鑑定はイロイロな発見があって面白いからもっとしたい
私は「占い」というものが好きなのだ、と心底思いました。
夫からお金をもらって退職を決める
2015年に夫のお母さん、つまり私にとっては義母が亡くなりました。
2016年になってから夫が義母の遺産を受け取りました。
遺産を受け取った夫は遺産の一部を私にくれました。
どうしてくれたのかハッキリとは聞いていないのですが、くれるというなら受け取りましょう、とお金を受け取りました。
そして考えたのです。
・私の通帳に振り込まれた金額
・自分の時間が取れない仕事のこと
・占いの勉強をして鑑定をしたい気持ち
この状況は、
会社員の仕事を辞めて占いの活動をしてはどうですか?
と、運勢から言われているのか?
そんな気がしました。
12年勤めた会社を辞める
私が働いていた会社は、年中無休で長時間営業する飲食店をいくつも運営している会社でした。
当時の私は2店舗の店長として働いていたので、すぐに辞めてしまうと店に迷惑をかけてしまいます。
でも、ちゃんと引継ぎをしたら迷惑は最小限におさえられると思いました。
退職は計画的に進めようと考え、第一のステップを退職の申し出を上司に円満に受理してもらうことにしました。
私が働いていた会社は中間管理職が次々と病で出社できなくなり、退職する社員が続出し、アルバイト不足で社員が残業すると、残業するなプレッシャーが方々からやってくるような会社です。
簡単に「辞めて良いよ」と言ってもらえないような雰囲気でした。
ある日突然来なくなる社員もいたのですが、そんなことはしたくありません。
立つ鳥あとをにごさず、でいきたいです。
無理を通すとろくなことがないというのもありましたので、迷惑を最小限にする円満退職を目指しました。
退職を決めたは2016年の2月の末です。
2月の平日の朝、会社の廊下で会った上司に面談を申し込みました。
上司と顔を合わせた時に私が言ったセリフは
お忙しい時に申し訳ありません。5分で終わる話なので、聞いていただけないでしょうか
今から会議だけど、5分ならいいよ
3月末で退職したいのです
5分ですむ話じゃないね
大丈夫です。5分ですみます。しばらく前に義母が亡くなりまして、その遺産を受け取りました。ですから働く必要が無くなったのです。次の方にはちゃんと引き継ぎをいたしますのでお願いいたします
そうか、わかった
と、上司は簡単に退職を認めてくれました。
笑うしかない失敗
さて、円満退職で会社員を辞めることができた私は、占いをするための店舗を借りる契約をしました。
自宅で営業したくなかったからです。
占いに関して自信満々だった私はお客さんが来ることを信じて疑いませんでした。でも、お客さんは来ません。占い教室も兼ねていたのですが、生徒も集まりません。
営業活動として名刺を作ろうと思い、ハンコをオーダーしました。
できあがったハンコをつかって名刺を作りました。ハンコを押しただけのあっさりした名刺ですが、まあ、良いかなって思っていました。
でも、ある日気がついたのです。
ねうしのはずがへびうしになっている。ねずみとうしなのに、へびとうしになっている!このことに気がついたのはハンコを作ってから1年以上たってからでした。
もう、笑うしかないです。
不可解な雨漏り
お客さんも生徒も来ないのなら、営業は続けられないな~と考えていたら、店舗の天井から雨漏りするようになりました。
4階建てのビルの2階にある私の事務所だけ雨漏りするのです。工務店の方からは雨がビルの壁から侵入していると言われました。
雨の侵入経路がわからないので修繕は難しい、とのことでした。
もうここまできたら、店舗での営業はやめろと言われている、ことになります。
2016年の6月から2017年の3月まで借りた事務所を引き払うことにしました。
ホームページをいろいろ作成
店舗での営業をやめた私は自宅で作業するようになり、ホームページをいくつか作成しました。
無料のホームページなども作りましたが、イロイロな失敗を重ね、結果として今見ていただいているこのホームページだけが残っています。
害の良くない影響
- 占い師として活動するために事務所を借る
→お客さまが来ず、原因不明の雨漏りもあって、10ヶ月で撤退する - 営業のために名刺を作る
→間違った図案で作ったため、使えない名刺になる
害とは、自分の思いが結実しない影響です。
つまり、やろうと意気込んでしたことが思った通りにならない。
占いに自信を持っていたから、お客さんはくる、生徒はくる。事務所を借りても十分に採算がとれると思っていたのです。
でも、実際にはこない。
ハンコを作るときも、あれこれ考えたのに、笑うしかない間違いをしてしまう。
このようになったのは、やり方が違う、ということを、運勢が教えてくれている、ということになります。
害の良い影響
- 家賃がかかる事務所を撤退して、自宅で作業をするようになった
→経費が大幅に減って営業状態が改善した - 名刺の図案を間違えるなんて、自分はバカだと思い知る
→仕事を選ぶようになれた
以上が「害」で得た良い影響です。
つまり、
災い転じて福となす
という感じです。