嫉妬する心【3】
無為自然とは
老子先生に、自分の内側を見つめるって難しいです。とお聞きしたら、

老子先生
とのお答えが返ってきました。老荘思想の根幹である「無為自然」という言葉です。無理をしても続かない、結局は良くない結果になる。だから無理をしてはいけない。とおっしゃっています。

ミコ ちゃん
アルバイト巫女のミコちゃん登場です。

老子先生

ミコ ちゃん

老子先生
老子先生が黙っちゃいました。では、また私から聞いてみたいと思います。先生、自分の声を聞くためにはどうすればいいのでしょうか?

老子先生
自分を認めるために自分に誇りを持つ。なんと奥が深い言葉でしょう。もうちょっと解説していただきましょう。

老子先生
なんとなくわかってきました。でも、なんにもしないことがいいことなんですか?老子先生?そこのところはどうなんでしょう?

老子先生
爆弾発言ですね。老子先生ご自身もご自分の教えが実行しにくいものだと、自覚されていたのですね。でも、実行する人がほとんどいないのに、老子先生のお言葉が、こんなに長く受け継がれているのはなぜなんでしょう?

老子先生
聞けば聞くほど老子先生のお言葉は難しいです。
ありのままの自分でいることを自分で認めることができたら、心が豊かになる。
それはおっしゃる通りだと思います。でもですね老子先生、ありのままの自分でいていい、なんてことになったら勉強しなくなる、働かなくなる、嫌いな人とは付き合わなくてもいいってことで、自己中心的な人間がいっぱいになって世の中おかしくなりますよ、老子先生!

老子先生
流れに逆らわず、水のように生きる。
そのお言葉を算命学で解説させていただくと、水は自然なままでいると下に流れていって低いところにとどまります。
エネルギーの性質として弱そうに見えますが、水は樹に養分を与え、山や岩石に穴を開ける力を持っています。
弱く見えるようなその水の性質を変えることは、なにものであってもできない。だからこそ水に勝るものはない。
このような考え方こそ老子先生の教えに通じるものであると思います。
入れ物に合わせて形を変えることができるしなやかさと、長い年月をかけて岩に穴を開けるような持続力をもつ水のような生き方をすることが理想。
老子先生がおっしゃってることは、そういうことなのかな、と思います。