嫉妬する心③「無為自然を考える」

無為自然とは

老子先生に、自分の内側を見つめるって難しいです。とお聞きしたら、

老子先生
老子先生

自然のまま、ありのまま、あるがままに生きるのじゃ

とのお答えが返ってきました。老荘思想の根幹である「無為自然むいしぜん」という言葉です。

無理をしても続かない、結局は良くない結果になる。だから無理をしてはいけない。とおっしゃっています。

ミコちゃん
ミコちゃん

ありのままでいいなら、勉強しなくていいんですか?

占い好きの、ミコちゃん登場です。

老子先生
老子先生

必要ならば自然に身につく。自分を大きく見せようとして爪先で立ったとしても長くは立っていられない。大股で急いで歩いたとしても長くは歩けない。そういうことじゃ

ミコちゃん
ミコちゃん

よかった。勉強しなくていいって、先生に認めてもらっちゃった♡

老子先生
老子先生

……

老子先生が黙っちゃいました。では、また私から聞いてみたいと思います。先生、自分の声を聞くためにはどうすればいいのでしょうか?

老子先生
老子先生

まず、自分に誇りをもつことじゃ。誇りというのは人から認められるためのものではなく、自分を認めるためのものじゃ

自分を認めるために自分に誇りを持つ。なんと奥が深い言葉でしょう。もうちょっと解説していただきましょう。

老子先生
老子先生

ありのまま、自然体の自分でいることが心地よくなるとだな、無理をして人に良く思われたいとか、自分を飾り立てて尊敬されたいとか、余計なことをしなくなるもんじゃ。自分が満足ならそれでいいんだ

なんとなくわかってきました。でも、なんにもしないことがいいことなんですか?老子先生?そこのところはどうなんでしょう?

老子先生
老子先生

私の言うことは簡単でわかりやすいものだが、私の言うことを実行するものはほとんどいない…

爆弾発言ですね。老子先生ご自身もご自分の教えが実行しにくいものだと、自覚されていたのですね。

でも、実行する人がほとんどいないのに、老子先生のお言葉が、こんなに長く受け継がれているのはなぜなんでしょう?

老子先生
老子先生

私の言葉に「真理」が含まれているからじゃな

聞けば聞くほど老子先生のお言葉は難しいです。

ありのままの自分でいることを

自分で認めることができたら

心が豊かになる

それはおっしゃる通りだと思います。

でもですね老子先生、

ありのままの自分でいていい、なんてことになったら勉強しなくなる、働かなくなる、嫌いな人とは付き合わなくてもいいってことで、

自己中心的な人間がいっぱいになって世の中おかしくなりますよ、老子先生!

老子先生
老子先生

勉強をしたい者は誰から言われなくても自分から勉強する。働くことが好きな者は勤勉に働く。自分の気持ちの流れに逆らわず、水のように生きること、それでいいんじゃよ

なるほど。

流れに逆らわず、水のように生きる

そのお言葉を算命学で解説させていただくと、水は自然なままでいると下に流れていって低いところにとどまります。

エネルギーの性質として弱そうに見えますが、水は樹に養分を与え、山や岩石に穴を開ける力を持っています。

弱く見えるようなその水の性質を変えることは、なにものであってもできない。だからこそ水に勝るものはない。

このような考え方こそ老子先生の教えに通じるものであると思います。

入れ物に合わせて形を変えることができるしなやかさと

長い年月をかけて岩に穴を開けるような持続力をもつ、

水のような生き方をすることが理想

老子先生がおっしゃってることは、そういうことなのかな、と思います。