来年の運勢が知りたい

日干が甲の人

日干が甲(こう)の人の特徴

来年の運勢が知りたいというご質問に回答します。

信念のある努力家で、困難を乗り越えていく実行力があります。

人間関係では社交的に見えますが、自分のやり方を否定された時などに強情な面が出やすく、自分を正当化しがちなので、人との衝突が起きる場合があります。

社会生活では向上心を持って仕事などに取り組みますが、感情の起伏が激しい面があり、情にもろい反面、人前で激怒してしまうことがあります。

陰占…干を人物に置き換え

算命学の占いでは、陰占の中の干を人物に置き換えて自分の宿命をみます。

今までご紹介してきた鑑定結果では、あまり詳しく説明していなかったので、今日はちょっと多めに説明します。

この陰占(宿命)の方の日干は甲です。甲というのは、大きな太い幹をもつ木をあらわしていて、幹を曲げると折れてしまうので、この干を持っている人は自分の意識ややり方をなかなか変えることができない、という特徴を持っています。

木を生み出すのは水で、水の存在があるから木が生まれます。なので、水は木の母親ということになります。

生み出す関係が「母と子」になると言いましたが、気の陰陽で正しい母か、違う形の母になります。

「甲」は木の陽です。陽の木を生み出すのは陰の水である「癸」が正しいのです。

日干が甲の人は

宿命の中に「癸」があると「正統な母」との縁があります。
宿命の中に「癸」が無くて、癸と同じ水性だけど陽の干である「壬」しかない場合、「壬」を「仮の母」とします。

宿命の中に仮の母しかない場合は、あまり母親らしくない母との縁があるとなります。本人と母親との関係は、一般的な母と子供という感じにはならないことが多いです。

どんな関係かというと、母親が精神的に未熟で子どもに甘えてくるとか、友達のように親密になるか、子どもが母親の面倒をみなくてはならない関係になりやすいです。

宿命の中にそもそも自分を生み出してくれる「干」が無い場合、宿命の中の母がいるべき場所(年干支の蔵干)にある「干」を母の干として見立てる場合もありますが、その場合は母親との縁は薄いとみます。

では縁が濃い、薄い、とはどういうことかというと、

縁が濃い…一緒に暮らす時間が長い、考え方や生き方の影響を多く受ける。

縁が薄い…一緒に暮らす時間が短い、日常的に存在を意識することがない。

といった関係です。

母を基準にして父を決める

この宿命の方は日干が甲で、甲の正統な母である「癸」が宿命の中にあるので、「癸」の干合相手である「戊」が正統な父になります。

宿命の中に正統な父と母がいる、ということはご両親の仲は良い関係です。

本人と両親との関係は、宿命のどの場所に両親の干があるかでわかります。

自分の干の下に父の干があり、自分の心を表す月干支の中にも父の干があります。本人の生活と気持ちを支えてくれるのはお父さん、ということになります。

お母さんは自分とは離れた場所にいて、本人の社会生活がうまく機能するような知恵や具体的な手助けをしてくれる存在です。

配偶者は干合相手

結婚運をみるのは日干と干合する干が宿命の中にあるかどうかでみます。

本人の日干「甲」と干合するのは「己」という土性の陰の干です。でも宿命のなかに「己」はありません。ですから同じ土性の陽干である「戊」が本人の配偶者の干になり、名称としては「仮の妻」となります。

仮の妻と縁があるというのは、世間一般的な妻の役割を持たない妻、そういう妻を配偶者に選ぶか、または、本人に対して夫の役割を強く望まない、押し付けてこない妻となら結婚しても居心地のいい家庭を築くことができる、とみます。

仮の妻となった干は父の干と同じになりました。これはどういうことかというと、父の影響が強いあいだは、配偶者との縁が薄くなる。そして、父の存在感が薄れてくると配偶者の影響力が強くなってくる、とみます。

子どもは母が生み出す干

子どもは本人が女性だったら自分が生み出す干、本人が男性だったら正統な配偶者の干が生みだす干が正統な子どもの干になります。

本人が甲で、甲の正統な配偶者は「己」なので、「己」が生み出す干は「庚」になります。

宿命の中の本人の気持ちをあらわす月干支の中に「庚」があるので、子どもという存在が、自分の気持ちの支えになります。子どもがいない場合は、配偶者が生み出すものではなく本人が生み出すものが自分の心の支えになります。

例えば、フィギアを作るのが好きでいっぱい作るとか、料理が好きでよく作るとか、絵を描く、文章を書く、自分から生み出すものが自分を支えるものになります。

人物に該当しない
干は星の意味をみる

宿命の中に、人物に置き換えられない干があります。

その干の説明をいたします。

鳳閣星…娯楽です。この星が2つもあるので、自分が楽しいと思えるものが必要な人です。自分と自分の気持ちを支える楽しみが必要です。

石門星…これは自分をあらわす甲の陰である「乙」なので、兄弟とか、別の自分という意味があります。社会に出るときは自分の別の面をみせて自分を守る、という意味にもなりますし、自分のことを理解してくれる存在が必要な人、という意味にもなります。

龍高星…壬は海という意味があります。大量の水です。束縛や管理を嫌い、自由な精神を求めます。そして何事も自分が体験して初めて自分の中に取り入れる慎重さをあらわします。

龍高星と玉堂星という2つの習得本能の星が社会をあらわす年干支にあるので、あたらしい知識の吸収ができて、自分で体験することができて、そして、自分の手で改良していける環境が仕事に必要です。

じっとしているのは苦手だと思います。常に刺激が必要で、新しいものとの出会いや経験が自分の気持ちや社会生活を安定させます。

エネルギーは7-4-11と流れる


陽占の流れは

玉堂星(水)・龍高星(水)⇒石門星(木)・貫索星(木)⇒鳳閣星

となっています。つまり、この方の人生の最終目的は自分を満足させることです。鳳閣星が持つ意味は「娯楽・遊興」という意味が強いので、最終的に楽しめる生活を目指します。

ギャンブルに走るというよりも、自分が快適である環境を晩年に求めるようになる、という意味です。

十二大従星は人生の幼少期、中年期、晩年に活動するエネルギー量をあらわします。エネルギーが高いから幸運、低いから不運ではなく、活動量の変化、という意味です。

天恍星(7点)…青春真っ只中、という意味を持つ星を幼少期に持っていると幼少期から早熟で、大人びた面を持つようになります。社会の欺瞞や不正を嫌い、常識的な物への反発心を持つようになります。

天胡星(4点)…この星は病人の星という意味があり、この星を持っている人は自分の肉体を限界まで追い詰めるようなことをして自分の精神と向きあうようなところがあります。精神的な閃きを感じることが多く、精神的に疲れやすいでしょう。

天禄星(11点)…この星は壮年という意味があり、バランスを取ることに意識が向かいます。自分が守らなくてはならないものが安定するように自分が動きます。

晩年に向けて家族や自分を慕う部下を守るために慎重に計画的をたて、用心深く行動するようになり、リスクを避けるためにアンテナを張って困難や災難をさけて安定した生活を求めるようになります。

今の大運


2016年にちょうど運気が変わっています。

2006年から2015年の10年間は家庭をあらわす司禄星天報星のエネルギーで活動する10年間でした。これは自分を変化させて家庭にエネルギーを注ぐ10年間です。

そして2016年から始まった10年間は他者の為に動くことをあらわす車騎星を天印星のエネルギーで活動する10年になります。

車騎星の活動期に自分の為に活動しても結果は自分の思った結果にならないことが多いです。この時期は基本的に、人に役立つ、人のためになることを目的に行動するようにすると、思った以上にうまくことが運びます。

天印星のエネルギーは赤ちゃんのエネルギーなので、黙っていても誰かが助けてくれるような運気です。でも、赤ちゃんが持つ無邪気さを持たず、人の行為を受け入れる度量がないと、助けを受けることができません。気持ちよく人の行為を受け入れる姿勢が大切です。

去年と今年

2015年は人間関係のトラブルが職場で起こりやすかった1年でしょう。トラブルに対しては自分の専門分野に意識を集中させることで乗り切ったと思います。

2016年は遊興・飲食・娯楽の鳳閣星を天馳星のエネルギーで活動した年です。天馳星のエネルギー数値は12段階の1なので、現実的な現象を起こすことはなかなかなくて、主に精神的な活動になります。つまり、刺激的・面白い・ワクワクするような出会いがあり、それに心を奪われて、家庭内がゴタゴタした年です。

2017年は自分の気持ちが主体になる年です。つまり、いつもなら嫌だけどOKと言えたことに、嫌と言ってしまう年になります。しかも自分の気持ちがコロコロ変わりやすくなるので、周りの人から「一体どうしたんだ」と思われてしまいます。

気持ちが広がり、今までやれなかったことがやりたくなるとか、新しい人との出会い、新しいものへの関心が生れます。関心が芽生えたことをやりたくなります。そして、やれる年でもあります。それによって家庭に何か問題が生れたりすることが無いので、2017年に関心が向いたことは、やってみるといい結果につながります。

月別の運勢

1月子丑天中殺の影響があるので、自分から物事を始めたことに対して、結果は思うようにならないことが多いです。牽牛星なので、この月に出過ぎたことをすると、自分の立場が危うくなる危険性があります。知識を習得する月だと思って、乗り切りましょう。

2月新しいことを体験するのには良い月です。何かしら動きたくなります。出かけるのにも良い運勢です。

3月 知識の習得に12点エネルギーの天将星が来ています。これは、頭をフル回転させなければならない出来事が待っている、という感じです。

4月 自分と同じ干が回ってくるので、自意識が強くなります。主星が「甲」の方なので、より頑固さが増します。天堂星のエネルギーなので、身の回りの人を守る役割が強くなる月です。

5月 仲間や友人、同じグループに属す人のために自分の身体を酷使することになります。嫌かもしれないですが、この月に他人の為に身体を使うことは、得となってあとで自分を助けてくれることになります。

6月 思いっきり自分を開放したくなります。天極星のエネルギーなので人に良いように使われていまう可能性はありますが、大いにその場を楽しむことで、自分のストレスを発散できる月です。

7月 神経がデリケートになります。1人になりたくなります。6月の反動のようですが、この月は一人になって自分を見つめ直すのに良い月です。

8月 金運が上がります。副収入が入るか、お金にまつわるものに対して影響があります。1点の天馳星のエネルギーなので、現実的な収入にはならないかもしれませんが、精神的な報酬を受け取る暗示です。

9月 家庭運です。家庭に向き合う為に、自分を変化させなければなりませんが、家庭生活に重点をおくと、1年間の帳尻が合う感じで、家庭が安定します。

10月 他人の為に行動する月です。天印星のエネルギーなので、愛嬌で乗り切ってください。

11月 評価が上がる、評価が下がる、月です。これまでにしてきたことの評価が下される月なので、11月までに仕事を頑張っておくと、きちんと評価されることになります。

12月 旅に出たくなります。景色の良いところ、ロマンを感じる土地への憧れが強くなります。11月に評価が上がったら、自分に対するご褒美として、旅行に出かけるとより運勢が良くなります。

2018年以降の運勢は、また、お尋ねくださいませ。