上格・中格・下格の特徴と開運法とNG行為

この記事では、上格、中格、下格、上格も中格も持っている人、それぞれの特徴と開運法、NG行為を説明していきます。

上 格

上格とは

上格じょうかくとは、

天干てんかん守護神しゅごしんとなるかんがある場合をいいます。

守護神

守護神は、日干と月支の関係から見つけます。

命式めいしきでは、日干が「へい」、月支は「ひつじ」です。

丙は太陽をあらわし、未は7月で、夏の終わりをあらわしています。

つまり、この命式の持ち主は、夏の終わりに生まれた太陽、という意味になります。

守護神を見つける

夏の終わりに生まれた太陽の守護神を見つけます。

丙の7月生まれの守護神を見ると、「じんこう」になっています。

命式の天干に守護神となる「壬」があるので、この命式は上格、ということになります。

ちなみに、命式の十二支の蔵干ぞうかんに守護神があるか見てみると、「壬・庚」はありません。

したがって、この命式は上格だけがある、ということになります。

上格の特徴

自分の命式が上格になるかわからないときは、下にあげた上格の特徴に当てはまることが多いと、「自分は上格である」と思ってください。

自分を成長させる努力を続けることができる。
何かを学び、経験して自分を高めていくことが好き。
闘いや、人と争うことが嫌い。
安心できる平和な環境で暮らしたい。
決められたルールは守る。
欲しいものを手に入れる時は、確実に手に入るものを狙う。
手に入れるための情報収集は念入りに行う。
困ったことがあっても、いつのまにか解決した経験がある。
困難を乗り越えたからこそ「今の幸せがある」と思える。
価値観が同じ人と一緒にいると気持ちが落ち着く。

上格の人は、自分の命式に合わない生き方をしたり、人生の選択を間違えたりすると、本来の自分の生き方や、自分に合った選択に戻そうとする、運勢からのサインを受け取ることがあります。

サインはいろいろな形であらわれます。

責任が増えてプレッシャーを感じる昇進。

職場での不本意な部署替え。

婚姻や出産で家族が増えることで、家庭内での自分の立ち位置が変わる。

など、サインを感じたことが本来の自分の生き方に戻るキッカケになり、自分らしく生きるようになる。

もの陰から自分を見守ってくれて、横道にそれそうになったら、「ああ、そっちに行ったらダメだよ~」って、教えてくれるキッカケがあらわれる運を持っているのが、上格の人の特徴です。

上格の開運法

上格の人の開運法は、陰徳いんとくむことです。

陰徳とは、人に知らせることなく、自分が良いと思う行いをかさねて行うことです。

良い行いをしたことをSNSで発信したりせず、黙ってそっと、ゴミを拾うのです。

「最近ついていないなー」と、思うなら、

目の前にあることから、身の回りにあることから、良いと思う行いをしていきましょう。

陰徳というポイントを貯めていくことが、上格の開運につながります。

良い行いを続けていくと開運していきますが、良くないものを遠ざけることも、開運するためには有効です。

汚れたものや、よこしまな言動をする人とは、かかわらないことが、開運につながります。

上格のNG行為

上格の人は、何かしらの使命を持って生まれてきています。

まわりの人に親切にできる人になるとか、社会に役立つようなものを作るとか、大きなものから小さなものまで、いろいろな目的をもって生まれてきています。

目的を果たすために、いろいろな試練をクリアして、いろいろな経験をして、自分を成長させていくのです。

成長のための努力を続けているかぎり、「運」は応援してくれます。

目的を見失い、やる気を失い、何もしないまま時間だけが過ぎていく生活を続けていると、運は遠ざかっていきます。

「何もしない」という行為は、上格の人にとってはNG行為です。

少しずつでもいいので、できることから始めていきましょう。

中 格

中格とは

中格ちゅうかくとは、命式の十二支の蔵干の中に守護神がある場合をいいます。

守護神

守護神は、日干と月支の関係から見つけます。

命式では、日干が「」、月支は「」になっています。

戊は山岳をあらわし、子は12月で、冬のさかりをあらわしています。

つまり、この命式の持ち主は、真冬の山、という意味になります。

守護神を見つける

真冬の山の守護神を見つけます。

戊の12月生まれの守護神を見ると、「へいこう」になっています。

命式の天干には守護神が無く、

命式の十二支の蔵干を見ると、守護神となる「丙と甲」があるので、この命式は中格、ということになります。

したがって、この命式は中格だけがある、ということになります。

中格の特徴

自分の命式が中格になるかわからないときは、下にあげた中格の特徴に当てはまることが多いと、「自分は中格である」と思ってください。

人に認められたり、褒められることに喜びを感じる。
人と関わることや、人とつながることに喜びを感じる。
一緒にいる人や、仲間が快適に過ごせるルールなら、ルールを守る。
欲しいものを手に入れる時は、人と協力しながら手に入れる。
困ったときには、人に助けてもらうことが多い。
同じ目標を目指して、協力し合える人と一緒にいたい。

中格の人は、人から助けられる運を持っています。

困ったときに手を差し伸べて助けてくれる人に出会う。

人生が変わるタイミングでみちびいてくれる人に出会う。

など、出会った人と協力し、経験を積んで、成長していくことで、運が開けていきます。

人から助けられる運なので、助けてもらえる人でいることが大切になります。

挨拶ができるとか、礼儀正しいとか、可愛げがあるとか、人の意見を素直に聞けるとか。

人間的な魅力が増えると、開運する運気も増えるのが、中格の人の特徴です。

中格の開運法

中格の人の開運法は、人に役立つ情報を発信していくことです。

SNSで発信しても良いですし、地域のコミュニティ新聞で記事を書いても良いでしょう。

人を楽しませる話題、喜びや、新しい発見や、ワクワクするような情報を人に伝えることをする。

自分自身が仕事や生活のなかで体験して得た情報を、人に伝えて喜んでもらう。

人とつながっていく中で、中格の人は開運していきます。

中格のNG行為

中格の人は、人とのかかわりの中で開運していくので、良くない人と付き合うと、良くない人の影響を受けて、運を落としてしまうことがあります。

笑顔の裏でよからぬことをたくらんでいる人とは付き合わないこと、そして、自分も良くないことは行わないこと。

人からだまされると、自分の中に怒りや恨みの気持ちが残ります。

人から恨みをかうようなことをすると、人の怒りや恨みを受け取ることになり、自分の運は落ちていきます。

人から騙されてもいけない。人を騙してもいけない。

自分のなかに良くない気を育ててしまうような行為、人の良くない気を受ける行為は、中格の人にとってはNG行為です。

中格の人は、良くない人を避け、自分のなかに良くない気を育てないようにすることで、運を落とさなくてすみます。

上格と中格が両方ある命式

天干にも、十二支の蔵干の中にも、守護神となる干がある命式があります。

守護神

守護神は、日干と月支の関係から見つけます。

命式では、日干が「おつ」、月支は「」です

乙は草花をあらわし、卯は3月で、春の盛りをあらわしています。

つまり、この命式の持ち主は、勢いよく咲く春の草花、という意味になります。

守護神を見つける

勢いよく咲く春の草花の、守護神を見つけます。

乙の3月生まれの守護神を見ると、「へい」になっています。

命式の天干に「」があり、十二支の蔵干に「へい」と「じん」があります。

壬が点線で囲ってあるのは、癸の陰陽違いんようちがいいの干なので、守護神としては少し弱いからです。

このような命式は、上格と中格の特徴を両方持っている、ということになります。

上格と中格が両方ある命式の特徴

自分の命式が、上格と中格が両方ある命式になるかわからないときは、下にあげた特徴に当てはまることが多いと、「自分は上格と中格が両方ある命式である」と思ってください。

見えない何かに導かれて、求めていた答えにたどり着いたことがある。
いつの間にか、やりたかったことが出来るようになっている。
常識やルールを守る気持ちはあるけど、最終的には自分のやりたいことをする。
欲しいものを手に入れるためには時間が必要なら、いつまでも待てる。
仲間と一緒に困難を乗り越え、目的にたどり着いた経験がある。
困ったときには人に助けてもらえる。
成り行きでたどり着いた場所で、必要としているものに出会えたことがある。
不得意を補い合えて、助け合える人と出会うなど、人に恵まれていると思う。

上格と中格が両方ある命式の人は、争いを避けて安心安全でハイセンスな生活を好む上格の特徴と、まわりの人に助けられながら成長していく中格の特徴を、両方持っています。

仲間と事業を始めたときに、融資してくれる人が見つかりやすいとか、

友人の紹介で知り合った人と結婚して、幸せになったとか。

まわりの人からの手助けと、良い方向に流れていきやすい運を持っているのが、上格と中格を両方持っている人の特徴です。

上格と中格が両方ある命式の開運法

上格と中格が両方ある命式の人が開運するためには、上格の人の開運法と、中格の人の開運法が参考になります。

上格の開運法は、目的を持ち、目の前にあらわれた課題を一つ一つクリアしながら努力を続けることです。

中格の開運法は、自分の仲間や身のまわりにいる人にとって有益な人になることです。

ですので、上格と中格が両方ある命式の人が開運したいと思うなら、自分の仲間や身のまわりの人を目的地に導くための努力を続ける、ということになります。

家族を守りたいなら、家族それぞれが安全に暮らせるように、住居や生活環境に気を配り、危険なものを遠ざけるようにする、とか。

仕事仲間を守りたいなら、無理をしているメンバーがいないか気を配り、互いにフォローできるシステムを作り、仕事をやりやすい環境にするための努力を続ける、とか。

トップに立って皆に指示を飛ばす立場でなくても、皆が快適になるような行いはできます。

身のまわりを整えて居心地をよくするとか、明るい笑顔で挨拶をするとか。

小さなことでも良いので、自分の仲間や身のまわりの人を目的地に導くための努力を続けていると、上格と中格が両方ある命式の人は、開運していきます。

上格と中格が両方ある命式のNG行為

上格と中格が両方ある命式の人は、目的を見失い、やる気を失い、何もしないまま時間だけが過ぎていく生活を続けていると運が遠ざかる上格の特徴と、良くない人と付き合うと、良くない人の影響を受けて、運を落とす中格の特徴を、両方持っています。

目的を持たず、何もしない。

怒りや、恨む気持ちを持ち続けている。

マイナスの気持ちを持ち続け、自分が持っている運を使いこなせない状態が続くと、運は落ちることになります。

目的を持たず、努力せず、まわりの人に辛くあたるような行為は、上格と中格が両方ある命式の人にとってはNG行為です。

開運したいなら、人徳じんとくを身につけるように意識しながら、行動すると良いでしょう。

下 格

天干にも、十二支の蔵干の中にも、守護神となる干が無い場合があります。

守護神

守護神は、日干と月支の関係から見つけます。

命式では、日干が「じん」、月支は「うし」です

壬は海をあらわし、丑は1月で、冬の終わりをあらわしています。

つまり、この命式の持ち主は、冬の終わりの海、という意味になります。

守護神を見つける

冬の終わりの海の、守護神を見つけます。

壬の1月生まれの守護神を見ると、「へいこうてい」になっています。

命式には、天干にも、十二支の蔵干の中にも、「丙・甲・丁」はありません。

したがって、この命式は下格げかく、ということになります。

下格の特徴

自分の命式が下格になるかわからないときは、下にあげた下格の特徴に当てはまることが多いと、「自分は下格である」と思ってください。

自分の才能や、勇気、体力、行動力で仕事や収入を手にしている。
世間の常識やルール、普通というわくの中にはおさまりたくない。
欲しいものは何としても手に入れたい。
競争には絶対に勝ちたい。
自分の健康は自分で守る。
困ったことが起きても、自分で解決する。
お互いが自立して、尊重しあえる人と付き合いたいと思う。

下格の人は、世の中の常識をひっくり返せる運を持っています。

古くから続いている習慣や決まり事を、新しいものに変えていける力を持っているのです。

何かをしようと思い立ったとき、下格の人は、人を頼りません。

まず、自分一人で行動します。

行動しているうちに、同じような考え方の人に出会って、一緒に行動することがありますが、基本的には単独で行動するのが、下格の人の特徴です。

下格の開運法

人を頼らず、単独での行動が得意な下格の人は、自分を強くすることで開運できます。

自分を強くするためにイロイロ経験し、イロイロ経験していく中で身につけた知恵。

目の前にあらわれた課題にチャレンジできる行動力。

自分を守る防御力を身につけることで、運が開けていきます。

下格のNG行為

下格の人は、まわりの人の助けを必要としません。どんなことでも自分で解決しようとがんばります。

何かを始める時、人に相談したり、情報をあつめて信用できるか判断するより、自分の感性や直感を信じて行動します。

下格の人は善人ぜんにんなので、人にだまされることがあります。

被害が少ないなら、

「これも経験の一つだ」

と思えるかも知れませんが、生活費を全部取られるようなことがあると、立ち直るまでに時間がかかります。

「世間ではまだ知られていないもうけ話を、あなたにだけ教えてあげる」

というような、自尊心をくすぐる甘い言葉に弱いので、あやしいと思ったら、いつでも引き返せるだけの用心深さは持ちましょう。

怪しい投資セミナやー、儲け話など、楽して儲けようとするのは、下格にとってはNG行為になります。

怪しいものには、近づかないのが、自分のためになります。

命式に守護神が無くても、後天運で守護神が使える

命式に守護神が無い下格の人でも、守護神が使える期間があります。

守護神

守護神は、日干と月支の関係から見つけます。

命式では、日干が「じん」、月支は「うし」です

壬は海をあらわし、丑は1月で、冬の終わりをあらわしています。

つまり、この命式の持ち主は、冬の終わりの海、という意味になります。

守護神を見つける

冬の終わりの海の守護神を見つけます。

壬の1月生まれの守護神を見ると、「へいこうてい」になっています。

2022年2023年2024年2025年2026年2027年
壬寅癸卯甲辰乙巳丙午丁未

上の表をみると、2024年の干は「甲」になっています。

2026年は「丙」、2027年は「丁」です。

命式の中に守護神が無くても、2024年と、2026年、2027年は、後天運の守護神に守られている期間、ということになります。

守護神に守られている期間は、

自分の命式に合った生き方をしていて、目標に向かって努力を続けていたとしたら、運気が背中を押してくれて、ドンドン前に進んで行ける期間になります。

自分の命式に合わない生き方をしていた場合は、生き方を修正しなければいけないようなサインを受け取る期間になります。

自分の守護神の干が何なのかを、あらかじめ知っておくと、守護神を使いこなせます。

命式に合った生き方をしながら、守護神を使いこなしていくことで、運に恵まれた人生をすごせる、ということになります。