申酉天中殺の特徴
申酉天中殺というのは「西」がかけている天中殺です。
西というのは「結果と家庭」という意味があります。結果と家庭がかけている、ということで、安定や安らぎを求める気持ちは薄くなります。
結婚できない、ということはありませんが、配偶者・補佐役の運が薄いので、頼れる夫、頼ってくれる妻を持ちにくい、ということになります。
生きる目的が違うけれどお互いを応援できる友達夫婦か、共に仕事を持って忙しく過ごす共働き夫婦、という関係であれば結婚生活を続けていくことができます。
のんびりとした家庭的な安定は必要ない、という感じです。
仕事面では部下や補佐役に恵まれないので、自分が中心になってリーダーシップをとるようになります。
人任せにすることができず、いつも活動しているという状態で、休息は必要ありません。
周りの人から
「常に何かをして時間に追われている人」
と見られても気にしません。
特にがんばっているという意識ではなく、じっとしているのが苦手で自然に身体が動いてしまうのです。
仕 事 運
「西」の方向がかけているので、申酉天中殺を持つ人の意識は「東」に向かいます。
東は仕事や社会をあらわします。
申酉天中殺に与えられているエネルギーは高いものではなく、低くもなく、平均的なエネルギーです。
仕事や社会に対してのエネルギーが平均的、ということは、才能を仕事に活かすことができる、という意味になります。
才能を仕事に活かす、ということに意識が向かい、損得勘定で仕事をするようなことはありません。
純粋に仕事が好きか、能力や才能を活かすことに喜びを感じる仕事人間になります。
エネルギーが平均的、という影響で、社会では周囲の人に気を配ることができます。
仕事人間特有の身勝手さはなく、周囲の評判も良くなります。
広い人脈を活かしてさまざまな情報を集めるのが得意で、時代の変化に対応する能力があります。
環境の変化に合わせて自分や自分の組織を守りぬく力を発揮することができます。
結 婚 観
結婚しても仕事を優先するようになります。
女性の場合、専業主婦になって家庭に収まるのは難しく、自分の力を発揮できる場所を求めるようになります。
家事を一生懸命しても誰も評価してくれない、ということが耐えらないのです。
男性は平日の残業は当たり前、休日にも出勤したり家に仕事を持ち帰ったりするような働き方をします。
家庭サービスは仕事のように義務としてすることができます。
ただ、家族で旅行に行っても旅先でのんびりすることができず、観光のスケジュールを詰め込みすぎて家族は疲れてしまう、というような感じになります。
常に両親や先祖のことを意識している、というもの申酉天中殺の特徴です。
両親と同居したり大家族で暮らすことも苦にならないでしょう。
人生の流れ
申酉天中殺を持つ人は親との縁が強くても、前向きな気持ちと何でも自分でやろうとする気持ちが強いので、自立するのが早くなります。
学校での勉強が苦手でも、社会にでるといつのまにか環境になじんで活躍できるようになります。
その時に必要な物を瞬時に見抜いてもっとも効果的な方法を選択して実行に移すことができます。
経験や経験から得た知恵からものごとを始めます。
何かを始めることは得意で、あれこれ手を広げて行きますが、途中で変更が必要になることが多くなります。
オリジナルで独創的なものを作るのではなく、誰かが作り出したものを応用したり、新しい展開方法につなげていくことが役割です。
創業者ではなく、二代目の役割として、今あるものを変化させることで発展させ、次の世代に引き渡すことが役割として与えられているのです。
幸 運 期
申酉天中殺の
運勢バイオリズム(年と月)
申酉天中殺を持つ人は、亥年から卯年までの5年間が強運期になります。
この5年間で新しいことや願い事を叶えるようにすると良いでしょう。
月でいうと11月から翌年の3月までの運気が良いということになります。
亥年、子年、丑年の3年間、月でいうと11月から翌年の1月までは財運と名誉運が上昇し、人脈を手に入れることができます。
向かうところ敵なしの状態で、多くの人との関係を深めることで運を底上げすることができます。
続いての寅年に運気が上昇し卯年には夢が現実になる最高の運気になります。
月でいうと2月、3月です。
辰年と巳年、4月と5月の乱気を切り抜けることができたら、午年、月でいうと7月に再び強運期を向かえることができます。
注意する時期
申酉天中殺の運勢バイオリズムは運勢の強運期が高い反面、落ち込みもハンパなく落ち込みます。
強運期で幸運を引き寄せる力が強い分、それに比例して厄を呼び込む力も強くなるのです。
天中殺期間である申年にはいろいろなトラブルが押し寄せてきます。
1年間で身も心もボロボロになるぐらいなった場合、翌年の酉年は一転してダメージが減ります。
心の動揺はありますが、天中殺の影響は少なくなります。
月でいうと8月には注意が必要で、8月に受ける状況次第で9月に受ける天中殺の影響がおしはかれる、ということになります。
酉年に続く戌年は非常に大きな変動期になります。
「離」の作用があらわれ、転職、転勤、恋人との別れ、友人との離別、住み慣れた家からの引っ越しなど、今まで起きなかったことが立て続けに起こるようになります。
この戌年に自分から離れていくものは自分にとって必要が無いものだった、と納得できるものであった場合、亥年に入ってから運勢の上昇気流に乗ることができます。
ただし、辰年と巳年になると運気が急降下し、第二の天中殺のような時期になります。
月でいうと4月と5月は要注意の時期、ということになります。
受ける影響
申酉天中殺が受ける影響は、周囲に影響されて人生の歯車が狂ってしまう、というのが特徴です。
第二の天中殺時期ともいえる辰年と巳年に、自分にとって不利なことが次々とあらわれます。
月でいうと4月5月です。
友人の裏切り、恋人の浮気、仕事のトラブルなど、心が引き裂かれてしまうような思いをすることがあります。
特に巳年には注意が必要で、甘い言葉に惑わされて恋愛がらみのトラブルを起こしてしまう可能性が高くなります。
人に引きずられない強い信念を持つことが、天中殺時期・危険な時期を乗り切るために大切なことになります。
災いを好転させる
信念をもつ
申酉天中殺をもっている人は自分の「信念をもつ」ことで災いを好転させることができます。
人にまきこまれる形のトラブルにみまわれることが多いので、人からの影響をすくなくするための「自分の信念」を強くもつと良いのです。
人からなにを言われても「自分が大切にすること」を優先させることで災いを好転させることができるのです。