牽牛星との付き合い方
陽占の中心星が牽牛星
牽牛星(けんぎゅうせい)とは、金性の陰です。
宝石の原石をあらわしています。
金性の陽である車騎星が土の中にある鉄鉱石をあらわすように、金性の陰である牽牛星も土の中にある宝石の原石をあらわしています。
鉄鉱石が高熱で溶かされて加工されたように、宝石の原石も土の中から掘り出されて、研磨されて、磨き上げられないと本来の美しさは出てきません。
つまり、自分に与えられた役割にたどり着くまでに、人間性を研磨されるような経験をします。
そして、人徳を磨き上げられるように、人間関係の中での修業のような体験する、というプログラムが人生に用意されているのです。
複雑な人間関係の中で人間というものを学び、人間的に成長する段階を無事卒業することができると、個人よりも集団の利益をまず考えることができるクールな理性と、的確な手段をふるい、様々な条件をクリアしてパーフェクトな結果を出せる人になることができます。
ダメ出しはダメ
牽牛星を持つ人は自分のプライドが傷つくことを何よりも恐れます。
自分より地位が低いものからでも、たとえ上司からであっても、自分の間違いを指摘されると
「ザックリ」
と胸に傷を受けます。
失敗をしないために、失敗しそうだ、と予想できる仕事に対しては、引き受けないで逃げます。
仲間を作ることで連帯責任を相手に負わすか、とまで考えて実際に行動するほど失敗を恐れます。
失敗とまでいかなくても予想どおりの結果を得られなかった場合でも自分の責任ではないと、自分自身で思い込み、責任を周りの人に押し付けたりします。
ここまで失敗を恐れるのは、光輝くことで人を支配下に置きたい攻撃本能のせいです。
陰性なので、評価はすべて自分の感情を直撃します。
同じ攻撃本能を持つ車騎星は攻撃に失敗しても陽性なので、客観性があり「まあいいか」で済ませられるところがあるのですが、陰性はあくまでも主観的で、自分自身がダメージを受けます。
ダメという評価を一番恐れますが、一番になりたいわけではありません。
牽牛星は自分がリーダーになって人を引っ張っていくタイプではなく、リーダーのサポート役として実力を発揮します。
それだけに周りに気を配ることが上手です。
牽牛星を彼に持ったら、ダメ出しは最小限にしましょう。
特に仕事に関してのダメ出しをすると二人の間に亀裂が走って修復できなくなる可能性があるので、もし必要なら、細心の注意を払ったうえで、助言、という形で注意しましょう。