こんにちは、ねうしです。
この記事は、算命学という判断基準をつかって鑑定した内容を紹介する記事です。
算命学は、東洋に古くから伝わる運命学です。生年月日をもとに、十干十二支や五行などの要素を用いて、性格や才能、人生の傾向などを分析します。
この記事では、公開鑑定にご応募いただいた、ご質問に回答するかたちで、人生をより深く理解し、より良い未来を築くためのヒントをお届けします。
公開鑑定のご質問
今回の公開鑑定のご質問内容です。
・父や母とも通じ合えない、深い孤独の出どころを知りたく応募しました。父母に限らず、他者と話していてもまるで他国語で話しているような、同じ日本語であるのに違うようなズレの感覚を拭えません。動機や狙い、仕事目的ではある程度ズレないのですが、感性の話になると私が透明になります。
・算命学においての私の格(上・中・下)はどれでしょうか。上記のこともあり、身をどこに置いて良いかが分かりません。
Yum さま
「他者と話していてもまるで他国語で話しているような、同じ日本語であるのに違うようなズレの感覚を拭えません」を考える
ご質問のなかで「感性の話になると私が透明になります」という部分があります。なぜそんな感覚になるのか、算命学的な考え方で考察していきます。
理由:宿命天中殺が戌亥天中殺
Yumさんの宿命の天中殺は、戌亥天中殺です。
戌亥天中殺というのは、中央という方位の要素が欠けている天中殺です。
中央というのは、「目の前の現実」という意味があります。
目の前の現実というのは、生活、食事、住む環境、働くこと、金銭管理など、生きていくための現実的な活動をあらわしています。
その、生きていくための現実的な活動という要素が欠けているのが、戌亥天中殺の人、ということになります。
要素が欠けているからといって、現実的な活動がまったくできない、というわけではないのですが、社会的な価値観にたいして、疑問を感じやすい、という特徴があります。
感じ方の例として、
・世間一般の幸せの価値観に共感できない
・大多数の人が好むものに興味を持てない
・成功や出世といった目標に魅力を感じない
という感じです。このような感じ方には強弱があり、人によっては、
・自分だけが周りと違うと感じて、孤独を感じる
・現実世界から浮いているような感覚がある
というような気持になることもあります。
父母に限らず、他者と話していてもまるで他国語で話しているような、同じ日本語であるのに違うようなズレの感覚を拭えません。
上記のご質問への回答としては、「ズレの感覚」を感じるのは、戌亥天中殺の影響ではないか、と考えております。
「動機や狙い、仕事目的ではある程度ズレない」を考える
理由:陽占の中央と東、南が禄存星である
上の図は陽占です。
陽占とは、人間関係のなかであらわれる、性格や行動の表面的な部分をみるものです。
Yumさんの陽占では、中央と東と南の星が禄存星になっています。
中央は本人、東は仕事の同僚や友人、サークルなどの社会活動で行動を共にする仲間、との関係をあらわしています。
南は、後輩や年下など、本人よりもポジションが下の人、との関係をあらわします。
中央と東と南の星が、同じ星であるということは、東と南の人間に対して、本人と同じものを求めてしまう、という関係になります。
本人が、努力家で熱心で、向上心をもって仕事や勉強に取り組んでいたとすると、仕事の同僚や友人、後輩などにも、同じような姿勢で仕事や勉強に取り組むことを求めてしまう気持ちをもっている、ということになります。
そのうえで、
動機や狙い、仕事目的ではある程度ズレない
という部分を考えると、同じ目的を持っている人の気持ちは理解しやすく、一緒に活動することが苦にならない、ということが考えられます。
よって、同じ目的を持っている仕事仲間とは、ズレを感じることが少なく、会話することができるのでしょう。
「感性の話になると私が透明になります」を考える
理由 1 自分をあらわす五行が少ない
上の円グラフは、Yumさんの宿命の五行の割合をあらわしています。
Yumさんの基本的な性格や本質をあらわす五行は、木性で、全体の4%です。
本質をあらわす五行が少ないので、物欲や名誉欲など、一般的な欲望に執着することは少ないでしょう。具体的には、以下のような性格傾向があげられます。
上記のような性格傾向をもっていると、自分の意見や思い、夢や希望、何をしたいと思っているのか、など、自分の核となるものを実感しにくい、という状態になりがちです。
理由 2 五行の関係
Yumさんの宿命の五行の関係をみていきましょう。
木性と金性の関係
木性は、金性から、剋というプレッシャーをかけられています。
剋というのは、ダメージをあたえるだけではなく、変化や成長をうながす力をあたえる関係でもあります。
その、ダメージとともに、変化や成長をうながす力を受けるという関係を自分の中にもっているというのは、自分に対しての厳しさにつながります。
自分に対しての厳しさは、問題がなにも無いときでも楽観的になれない、緊張をといてリラックスできない、というような感じになります。
木性と土性の関係
木性は、土性に対して、剋というプレッシャーをかけています。
相手に対して剋というプレッシャーをかける関係というのは、相手のことをよく観察して、理解したうえで、相手にとって必要なことを取得させるための働きかけをする、という意味になります。
相手にとって自分は有益な存在である、ということを実証したい、という気持ちのあらわれでもあります。
ですので、相手からの反応が薄い場合、ガッカリして気持ちが冷めてしまう、といこともあります。
木性と水性の関係
木性に対して、水性から、相生という、成長させてくれる、応援してくれる、エネルギーがやってきます。木性4%に対して、54%もある水性のエネルギーがやってくるのです。
エネルギーが適量なら受け取れますが、多すぎると使いこなせない、というような状態になりがちです。
受け取りきれないエネルギーを与えられると、自分には助けが必要だと感じて自信が持てず、自己肯定感を低下させてしまう。自分で考える力や行動するチャンスをのがして主体性や自立性を低下させてしまう場合があります。
以上の、五行の関係をまとめると、
人に対しての緊張感や、期待にこたえたい気持ちが強いがゆえに、のびのびと自分らしさを発揮できるだけの自己肯定感が育っていない、という感じなのかな、と、考えています。
理由 3 季節が秋であること
Yumさんの基本的な性格や本質をあらわす五行は、木性で、「樹」になります。
生まれた季節は秋なので、樹は紅葉しています。
秋は、金性が強くなる季節なので、木性である樹は弱くなり、養分を根のほうにたくわえるようになります。
養分は隠れている状態なので、表面的にはおとなしく、強く自己主張したり、自分の意見を人に押し付けるようなことはありません。
自己主張するより、人を観察して得た知識や、人間関係で得た経験を養分として十分にたくわえた後、能力を活かす時期に入っていく、という感じになります。
秋の樹は、人から見えないところに養分をためていく性質をもっているので、生まれ持った才能や、経験で得た知識や能力は、冬にたくわえた養分で、春に開花する植物のように、時期がきたら一気に能力を発揮するような運命をもっている、といえます。
Yumさんが、今現在、「私が透明になります」というような感覚になるのは、知識や経験など、人間関係を円滑にこなしていくための、養分をたくわえている途中であるから、では?と、考えております。
ちなみに、人間関係などわずらわしいものは必要ではない、というお気持ちでしたら、それはそれで、大丈夫です。
付き合っても良い、と思える人と出会えるまで、ご自分の感性やお気持ちを大切に守っていかれると良いと思います。
理由 4 樹の下にある大量の水
Yumさんの宿命を、五行であらわすと、下の絵のようになります。
基本的な性格や本質をあらわす「樹」の下に大量の水があり、「樹」は水に浮かんでいます。
水に浮かんだ樹は地に根をはることができず、不安定です。
この状態を性格でおきかえると、迷いが多い性格、となります。
迷いやすい性格となってあらわれる要因は、以下のようなものがあります。
上記のような要因で、人との会話のなかで、自分の言葉を見つけられず、「私が透明になります」という感覚になるのでは?と考えております。
理由 5 陽占の関係
上の図は、陽占の星の五行の関係をあらわしています。
禄存星は土性。
龍高星と玉堂星は水性です。
土性と水性は剋の関係になります。水の流れを土が止めてしまう関係です。
星でいうと、禄存星の土性が、龍高星と玉堂星の水性に対して、剋の影響をあたえています。
これは、習得本能の星である龍高星と玉堂星に対して、引力本能の禄存星がダメージをあたえたり、変化や成長をうながす関係になっているのです。
勉強したり、習得したりすることに対して、自分の価値を上げるようなものを選ぶ、意識になります。
お気楽に楽しむために映画を観るのではなく、将来のためになるようなドキュメンタリーを見る、というような意識です。
この関係の影響で、自分に対して気楽に過ごすことを許せない、という気持ちが続くわけです。
「感性の話になると私が透明になります」を考える、の、まとめ
感性の話になると私が透明になります
「感性の話になると私が透明になります」という気持ちになる理由として、以下の、5つの理由をのべました。
理由 1 自分をあらわす五行の割合が少ない
理由 2 五行の関係(剋関係2個・相生関係1個)
理由 3 季節が秋であること
理由 4 樹の下にある大量の水
理由 5 陽占の関係
これらの理由で「感性の話になると私が透明になります」という感覚になっているのだろう、と考えております。
でも、このような感覚は、生涯続くものではありません。
後天運など、やってくる運勢や、出会う人から受ける影響で、気持ちは変化していきます。
そこで、これからは、今後、予想される気持ちの変化について考えてみることにしましょう。
今後、予想される気持ちの変化
上の図は、Yumさんの宿命の五行に、現在の10年運気と年運の五行を加えた割合の図です。下の表は、割合のパーセントをまとめたものです。
宿命の五行 | 2024年の五行 | |
木性 | 4% | 12% |
火性 | 0% | 6% |
土性 | 17% | 34% |
金性 | 25% | 21% |
水性 | 54% | 27% |
このように、五行の割合というのは、生涯にわたって変化していきます。
2024年は、宿命の五行の割合より、五行のバランスが良くなっています。
自分をあらわす木性が4%から12%に増えて、0%だった火性が6%となっています。
そして、半分以上をしめていた水性の割合が減って、偏りが少なくなっています。
木性が増えたことで、自意識が強くなり、自分の考えがまとまりやすくなります。
火性が増えたことで、表現力が増し、自分の思いを上手く伝えることができるようになります。なので、このサイトの公開鑑定にお申し込みをいただいたのかな?って、勝手に思っています。
水性が減ったことで、自立心が強くなり、自分の足で立っていることを、今までよりも強く感じられるようになるのが、2024年の運勢、ということになります。
Yumさんの五行バランス
Yumさんの宿命の五行に、十二支の蔵干の五行の数値も加えたものが、下の図です。
今まで見ていただいた五行の数値はパーセントであらわしていましたが、この図では、宿命の五行のエネルギー数値、そのものになっています。
Yumさんは木性の人なので、木性を中心にして、緑色の矢印で示す相生関係と、赤い色の矢印で示す相剋関係を図にしています。
木性の上にある、水の数値が一番多いので、型としては、玄武型となります。
玄武型は、自分を生み出してくれる存在である「龍高星や玉堂星」が多い型なので、多くのものを受け取れる運をもっています。
もともと多くのものを、すでにもっているので、不足を感じることが少ないタイプといえます。
多くを求めず、人を妬まず、身の丈に合った暮らしで満足できます。職業としては学者や芸術家などに多く、研究や、勉強、創作活動などで才能を開花させることができます。
Yumさんが求めるもの
陽占の星を五行におきかえて、五行の気の流れが止まる星から、Yumさんが求めているものをみていきましょう。
気は、禄存星(土性)から、剋という関係で流れ、玉堂星(水性)と龍高星(水性)で止まります。
陽占の流れが龍高星で止まる人は、他人に影響を与える力をもっています。いろいろなものを飲み込んで、自分流に変えてしまう力をもっているので、まわりにいる人が、いつのまにか影響を受けて、同じような言動をするようになるのです。まわりにいる人に対して良い影響を与えられるような存在になることで、龍高星が、より、輝くようになります。
陽占の流れが玉堂星で止まる人は、自分のテリトリーに入った人に対して、育てる、支援する活動を熱心にするようになります。身体に良いもので作った食事を提供するとか、環境を整えて居心地の良さを保つなど、自分が得た知識をつかってまわりの人を支える活動をすることで、玉堂星がより、輝くようになります。
このように、陽占の流れが水性の星で止まる人は、経験すること、学ぶことで、人に影響を与えられる存在感をもてるようになり、環境を整える知恵、人を支える知恵を習得し、習得したものを、他の人にあたえる側の人になることが、生涯の目的であり、求めるものになります。
禄存星という星は、自分を無にすることですべてを引き寄せる星です。
自分を無にすることですべてを引き寄せる、とは、
過去の経験や記憶、思い込み、価値観などでつちかわれた自分という意識を、いったん忘れて、まっさらな意識でものごとに取り組むと、自分にとって必要なものが、自分のもとにやってくる、ということです。
自分を無にするための方法の例として、
などがあります。
その禄存星から剋という影響を受けている意味は、先入観をもたずに、いろいろなことを経験したり、学んだりすることで、自分にあったものを見つけることができる、という意味になります。
そこで、
Yumさんが求めるものとは、Yumさんを評価してくれて、受け入れてくれて、喜んでくれる人に対して、つちかった能力を発揮できる自分になる、ということになります。
自分にあったものがみつからないときには、以下の内容を参考にしていただければ幸いです。
Yumさんの得意なこと
Yumさんの得意なこと、目指すと良い方向について、書いていきます。
Yumさんは戌亥天中殺の人なので、中央の要素が欠けている、ということになります。
ですので、中央の反対の方向になる、天上の方向にある要素が、得意分野、ということになります。
天上は精神の世界、スピリチュアルな世界です。
精神的な分野での活動に進むと、より、生きやすさを感じていただけるのでは、ないでしょうか?
精神的な分野が得意な人に向いている活動例として、
これらの仕事は、人の心と向き合ったり、精神的な成長をうながしたり、未知の領域を探求したりするものです。
困っている人を助け、社会貢献する活動でもあります。戌亥天中殺の人のような、精神的な分野が得意な人は、人の心に寄り添い、温かいサポートを提供する活動をすることが、向いている、といえます。
算命学においての私の格(上・中・下)はどれでしょうか
つぎに、「格」についてのご質問に回答させていただきます。
Yumさんは、秋に生まれた樹なので、太陽が守護神となります。
太陽の光が樹を育て、秋に強くなる金性の力を弱めてくれるからです。
ちなみに、このサイトの守護神を紹介する頁では、秋の樹に対して「丁・庚・壬」が守護神である、と説明しています。
ですが、Yumさんの宿命の五行の数値は、
木性 | 火性 | 土性 | 金性 | 水性 |
9 | 0 | 33 | 48 | 105 |
です。
なので、「丁・庚・壬」をそのまま守護神としてしまうと、不都合がおきてしまいます。
その理由を説明いたします。
・丁は、木性を弱める金性のエネルギーを減らすことができるが、同時に、木性も弱めてしまう。
・木性の数値が少ないので、庚をつかうと、木性がさらに、弱くなる。
・水性の数値が多すぎるので、壬は有効ではない。
上記の理由で、丁よりも、樹に有効な、成長のエネルギーをあたえる「丙」を、第一守護神としました。丙をつかうと、秋の冷気を温め、土を温める役割をはたします。
丙の影響を受けることで、気持ちが落ち着き、ゆとりが生まれ、楽観的な気分になれます。
丁は、丙と同じ火性なので、木性を弱めてしまう点はあるけど、第二守護神、という感じであると、考えました。
ですので、Yumさんの宿命のなかには、丙も、丁もないので、格としては「下格」になります。
下格になるので、
下格の人は、世の中の常識をひっくり返せる運を持っています。
古くから続いている習慣や決まり事を、新しいものに変えていける力を持っているのです。
何かをしようと思い立ったとき、下格の人は、人を頼りません。
まず、自分一人で行動します。
行動しているうちに、同じような考え方の人に出会って、一緒に行動することがありますが、基本的には単独で行動するのが、下格の人の特徴です。
人を頼らず、単独での行動が得意な下格の人は、自分を強くすることで開運できます。
自分を強くするためにイロイロ経験し、イロイロ経験していく中で身につけた知恵。
目の前にあらわれた課題にチャレンジできる行動力。
自分を守る防御力を身につけることで、運が開けていきます。
Yumさんの開運法
Yumさんの第一守護神を「丙」として、開運につながる方法を書いていきたいと思います。
以上で回答は終了です。
Yumさん、がんばってください! 応援しています!!
公開鑑定のご利用ありがとうございました。
ご感想をいただきました
Yumさまから、公開鑑定のご感想をいただきました。
以下にご紹介いたします。
お送りいただき、ありがとうございます。
ねうしまり様
返信遅くなりまして申し訳ありません。公開内容拝見しました、鑑定いただきましてありがとうございます。
詳しく勉強している方に見ていただけて、とても良かったです。
特に「格」のお話では、算命学の表には守護神が現れるのに上格には思えず、引っ掛かっていました。家庭でも職場でも、甲斐甲斐しく過保護にされると身体の内で能力やエネルギーが腐っていくような感覚に幼少から苦しんでいたので、やっとそれが裏打ちされたように感じます。
総合的に表現いただけて分かりやすく、安心できました。やはり餅は餅屋ですね。
あらためて鑑定いただきまして、ありがとうございました。
Yum さま