戌亥天中殺の特徴
戌亥天中殺というのは「中央」がかけている天中殺です。
中央というのは「目の前の現実」という意味があります。
目の前の現実がかけている、ということで、今を生きているのに、今を生きることができない、最大の矛盾を抱えています。
最大の矛盾を抱えていることで、戌亥天中殺を持つ人の人生は、一生が精神修養というような意味を持ちます。
現実の世界を生きているのに、今いる場所を自分の居場所と感じることができません。
現実の世界を生きることが難しいかわりに、精神的な強いエネルギーを与えられています。
もともと強いエネルギーを持っているのですが、多くの試練を経験して試練を乗り越えることで精神力が強くなっていきます。
やってくる試練を避けるようなことをすると、何度でも同じような試練がやってきます。
試練を受け入れて乗り越えて行くことで、成長することが約束されている、というのが戌亥天中殺の特徴です。
性 格
戌亥天中殺を持っている人は独自の感性とデリケートな神経を持っています。
独自の感性を理解してくれる人は少ないでしょう。
親や親戚など、誰も身の回りに誰もいないというのではなく、精神的な孤独を感じているのです。
他の人が考えていることがわからない、自分の考えていることをわかってもらえないという、わかり合えない孤独感です。
孤独を感じていますが、一般的な幸福や常識的な安定を求めない気持ちを持っていて、一匹狼のような状態でいることを好みます。
干渉されることや支配されること、コントロールされることに我慢ができません。
現実的なものや現実的な欲望が自分の満足になることが少なく、精神的なものや心を満たしてくれるものを自然に求めるようになります。
欲望はもっているのですが、前面に出ないので親しみやすい雰囲気になり、周囲にはたくさんの人があつまるようになります。
人の本質を見抜く力があり、時にはキツイ言葉で相手を追い詰めることもあります。
性格は複雑でわかりにくいといえます。
恋 愛
自分の性格や考え方を尊重してくれる相手を求めます。
心と心がつながるような関係を大切にするので、気軽に恋愛を楽しむようなことはありません。
自分のことを理解して欲しいと思う気持ちと、相手のことを理解したいと言う気持ちを持っています。
お互いを理解しあうことで愛情を深めていきたいと考えているのです。
人生の流れ
自分を支えるものに恵まれないことで、幼い時期は苦労することが多く、自力で未来を切り開く人生になります。
若いときの苦労が大きいほど中年期以降に運勢が良くなっていきます。
精神性が開花すると天上に輝く星になれますが、打ち込む対象が定まらないとただの怠け者になってしまう両極端の可能性を持っています。
目的があると、超人的なパワーを発揮し、どんな仕事もクリアしていきます。
自分しか頼る人がいないという絶対的孤独感を生まれつき持っているので、何事も一人で黙々と努力し続けることができます。
ただ、自分に合わない仕事や環境であった場合、あっさりと身をひいてしまうあきらめの良さがあります。
現実に執着できない性格をもっているので、社会的な地位や立場をあたえられると重圧を感じてそこから逃げ出したくなります。
現実の環境になじむまでに時間がかかるのです。
人生のどこかで大きな挫折やあきらめる気持ちを経験すると、そこから心が大きく成長して本当の自分の人生を歩むことができるようになります。
自分の弱さを脱ぎ捨てるような経験をしないと自分のあるべき姿にはたどり着けないのです。
才能として、冷静な観察力や深い洞察力を持っています。
芸術的センスもあり、良いものを見分ける力も持っているので、専門分野で「カリスマ」的な存在になることも可能です。
幸 運 期
戌亥天中殺の
運勢バイオリズム(年と月)
寅年と卯年は人生の基礎を作る時期になります。
運勢が上昇する寅年に自分をアピールすることができれば飛躍するチャンスになります。
運勢は上昇しますが、寅年には精神的な苦労があり、卯年には経済的な苦労があります。
寅年と卯年に苦労はありますが、上昇運での出来事なので、乗り越える意識を持つことが大切です。
卯年に続く辰年から巳年までの2年間は運勢の強運期を向かえます。
運勢は強くても運気は小刻みに揺れ、試練はやってきます。
辰年にやってくる試練を受け止め、避けることなく乗り越えることで、巳年に一回り大きな自分に成長することができます。
申年から戌年までの3年間も運気が上昇します。
申年から戌年までの3年間は運勢的に特に強運となり、人気運、勝負運に恵まれて経済的にも豊かになります。
月でいうと、毎年2月から5月までと、8月から10月までの運勢が良くなります。
年間の特別な行事は8月から10月に行うとスムーズに流れていきます。
注意する時期
午年と未年に運勢が乱れる傾向になります。
戌亥天中殺は戌年と亥年だけを注意するのではなく、午年と未年にも注意が必要です。
月でいうと6月、7月、10月~11月までの合計4ヶ月の間は無理をせず過ごすことを心がけましょう。
受ける影響
戌亥天中殺のバイオリズムの特徴は、運勢の強運時期であっても小刻みに試練がやってくる、というものです。
戌亥天中殺を持つ人の人生は、楽しむのではなく一生をかけて成長し続ける人生になります。
苦しくても試練から逃げず、ひとつのことを継続することで実力以上の仕事をまかされたり、スケールアップするチャンスに恵まれます。
戌亥天中殺を持つ人にやってくる試練は、心にダメージを受けるものが多いです。
心を強くするために人生を深く見つめ、支えとなるものを探しましょう。
支えを見つけられないなら、精神が安定するような習慣を持つことが大切です。
運動や瞑想、心を集中させて取り組むことができるものを持っていることで、トラブルにあったときに早く立ち直ることができるのです。
災いを
好転させる過ごし方
自分の力でのりきる
戌亥天中殺をもっている人は精神を磨く必要があります。
精神的な強さが必要な試練にそなえるためです。
困ったことがあったとき、人に助けてもらうことを繰り返していると、精神的な成長がとまってしまいます。
こまったことを解決するために、人を頼らず、自分の力を使ってのりきることで、精神的な強さと問題解決能力を身に付けることができます。
問題解決能力を身に付けることで、災いがきても好転させることができるようになるのです。